東京都防災ガイドブック
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日本海溝太平洋プレート0昭和61年 伊豆大島噴火伊豆大島三宅島降灰・噴石が発生日本海50km100km150kmマグマ溜まり火山マントル11(3) 火山 火山が噴火する仕組み 火山噴火は、地震と同様に地球のプレート運動やマントルの活動に伴う現象です。 世界の火山は、プレートの境界(海溝沿い、海嶺)あるいは、プレート内のホットスポット(※)に位置しています。日本の火山は、陸のプレートの下に沈み込んだ海のプレートからの水などの働きによって上部マントルの一部が融けて上昇し、マグマ溜まりに蓄えられるなど様々な作用を受けて地表に噴出しています。 噴火は、火口が開いてマグマの圧力が減ると一斉に発泡してマグマの体積が増加し、火口からマグマが噴出する現象です。発泡などが少ない場合は溶岩流として噴出します。※ プレート内に点在するマントル深部からのマグマが湧き上がる場所 東京都の火山 東京都の区域内には、全国111の活火山のうち、21の火山が存在します。全て島しょ地域に存在し、住民が居住している火山島は8あります(伊豆大島、利島、新島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島)。 このうち特に活発に活動しているのは、伊豆大島と三宅島で、この100年間で、伊豆大島が3回(36〜38年間隔)、三宅島が4回(17〜22年間隔)噴火しており、噴石、溶岩流、火山灰及び火山ガスによる直接・間接の被害や住民の避難が発生しています。

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