東京都防災ガイドブック
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3 自助、共助、公助の重要性 災害の被害を最小限に抑えるためには、自助・共助・公助それぞれが、災害対応力を高め、連携することが重要です。 東京は、首都直下地震や台風などの自然災害に加え、テロや大規模事故、感染症拡大などの様々な脅威に直面しています。 本書は、東京都の防災への取組を多くの方々に知っていただくために発行しています。東京の地勢的特徴 首都東京は、南方からフィリピン海プレートが北米プレートの下に沈み込み、これらのプレートの下に東方から太平洋プレートが沈み込む特徴的で複雑なプレート構造を成す領域に位置しています。 特に、フィリピン海プレート内で発生する地震は、どこの場所の直下でも発生する可能性があります。 南関東では、200〜400年間隔で発生する関東大震災クラスの地震の間に、M7クラスの直下型地震が数回発生すると想定されています。 東京は、都市機能を支える電力のほか、食糧や生活必需品など多くの物資を他の地域に依存しており、首都圏以外の地震によって、電力供給停止や物流の途絶などの連鎖的被害が引き起こされることも懸念されます。第2部 自然災害に対する備え1 自然災害のリスク(1) 地震 首都東京を襲う地震の想定 東京は、これまでも関東大震災などの大地震により、大きな被害を受けています。 また、東日本大震災の経験から、遠隔地の地震であっても連鎖的被害が懸念される地震があることが明らかになりました。 第1部 はじめに

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