東京都防災ガイドブック
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地盤改良門柱等の耐震補強コンクリート護岸の補強コンクリート増厚鉄筋の増設地盤改良地盤改良堤防の耐震対策 河川施設 東部低地帯の内部河川の入口には水門を設置し、高潮や津波時には水門を閉鎖して防潮堤と一体となって地域を守ります。水門閉鎖時に、降雨等によって水門より内側の河川の水位が上昇したときに備え、排水機場を設置しており、水位が上がった時はポンプを運転して水門内側の水を外部に排出します。 水門の各施設について、運転操作の効率化を図るため、光通信や無線通信等、各種ICTを活用した水門管理システムを構築し、水門管理センターにおいて24時間365日体制で遠隔監視制御を行っています。センターと同等の機能を有する木下川センターによるバックアップと通信ケーブルの二重ループ化によりシステムの信頼性を高めています。無線による水門閉鎖も可能です。  島しょの津波対策 東日本大震災時のような甚大な被害をもたらす津波に対し、都独自の南海トラフ巨大地震の被害想定や津波浸水ハザードマップ基本図を作成するなど、ハード・ソフト両面から総合的な対策を推進しています。39水門管理システム概念図耐震・耐水対策のイメージ平常時の今井水門高潮に備え閉鎖した今井水門 また、東部低地帯の河川において、東日本大震災を踏まえ、将来にわたって考えられる最大級の地震が発生した場合にも、堤防や水門等が機能を保持し津波等による浸水を防止することを目的とし、耐震・耐水対策を進めています。

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