急性増悪の予防196 災害時は生活や行動が制限され、食欲が低下し、栄養不良状態になるおそれがあります。栄養のバランスや摂取しやすい食事について、事前に医師や看護師、栄養士などに相談しておくとよいでしょう。楽な姿勢で、口すぼめ呼吸からはじめ、腹式呼吸と口すぼめ呼吸をくり返します。以上のような呼吸法や介助方法を身に付けるには練習が必要です。病院の医師や看護師の指導を受けたり、地域の保健福祉事業の呼吸器教室などに参加して身に付けておくとよいでしょう。災害時の衝撃や急激な環境の変化による心身の疲労は、感染症を引き起こしたり、合併症を悪化させたりすることがあります。普段と違った次のような症状が出たときには、すぐにかかりつけ医などに相談しましょう。○だるい、疲労感が強い、食欲がない、眠れない ○尿量が減っている、むくみがある ○動悸、息切れが強い、呼吸困難のときがある ○脈が早い、乱れている ○熱が出ている ○痰が増えて、膿性になっている ○冷汗、四肢冷感がある ○あくびが多く出る ○爪や唇が紫色になっている など支援者は、肋骨の下の部分に手を広げて覆うように添えます。吐く息に合わせて、肋骨を絞るように圧迫してあげます。健康管理についての備え介助方法の一例
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