東京防災
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身動きが取れない上層階に取り残された222 部屋に閉じ込められたり、身動きできなくなった場合、大声を出し続けると体力を消耗し、いのちの危険があります。硬い物でドアや壁をたたいたり、大きな音を出して、自分が屋内にいることを知らせます。マンションやビルなどの上層階に取り残されてしまった場合、大声を出し続けると疲れてしまいます。鏡で光を反射させたり、自分のいる場所とSOSを書いた紙を地上に向かって落としたり、音を鳴らします。普段から指笛を吹けるように練習しておくのもよいでしょう。長時間にわたり、手足や臀部を圧迫され続け、その後解放されることで起こる病態を「クラッシュ症候群」といいます。長時間圧迫された部位が救助により解除された後、致死性不整脈を起こし死に至ることもあります。「クラッシュ症候群」を防ぐためには、一刻も早い救助が必要となります。また、「クラッシュ症候群」が起こる可能性があるときには、むやみに助け出すのは危険です。閉じ込められたときの救助要請方法救助方法

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