東京の防災プラン
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― 12 ―〉 〉 〉 〉 〉 〉 〉 〉 〉 〉 〉 〉 〉 〉 〉発災〜数時間後▼駅周辺までたどり着いたが、電車は運転見合わせで人があふれかえっている ▼携帯端末で被災状況を確認したが、データ通信の遅れが発生して確認できない▼とりあえず、人であふれかえっている駅の階段付近で電車の運行再開を待つ▼何が起きているか分からない外国人旅行者から困った顔で声をかけられ、片言の英語で状況を説明する▼家族と自宅が気になり、自宅を目指すことにする▼幹線道路を目指し歩き始めるが、ものすごい人の波で遅々として前に進めず車道にはみ出している状況である▼何度も携帯端末で家族に連絡するがまったく繋がらない▼▼途方に暮れていると、最近再開発されたビルで帰宅困難者用に場所を提供しているとの情報を聞きつけ、移動を開始する▼ビルに到着すると、食料、水、毛布などが提供され、携帯端末も充電できた ▼▼家族は倒壊を免れた自宅で待機している旨やっとメールで確認できた▼窮屈な状態の中だったが、支給された食料を食べると疲れから眠りについた▼▼都内で買い物途中、デパート上層階で突然大きな揺れに襲われる▼建築後かなり経過した建物であり、崩壊するのではと恐怖に駆られる▼揺れが収まったが、エレベーターは停止し、閉じ込められた人がいる様子である▼混乱した買物客は店員の制止をよそに我先にと階段を駆け下りていく▼〜三日後▼発災から3日が過ぎ、電車が一部運行を再開し始めた▼電車を使っても途中駅までしか行けないが、家族と早く会いたいと思い、帰宅を決意する▼途中の駅から自宅へ歩き出してから3時間が経過した。のどが渇いたのでコンビニに立ち寄ったが商品は全て売り切れていた▼どこを歩いているか分からず道に迷いながら、更に数時間かけてやっと自宅にたどり着くことができた発災時に起こりうる想定シナリオ起こりうる被害の様相【出典】(一財)消防科学総合センター

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