東京の防災プラン
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― 52 ―2020年に向けて備えるべき取組の方向性2.浸水・土砂災害対策の充実・強化集中豪雨、台風等による浸水被害・土砂災害被害が軽減される環境が整っています◆2020年には…自助・共助の取組公助の取組■被害の軽減に向け、発災時にとるべき行動を事前に確認しておきましょう・自宅への水の侵入を防ぐため、止水板や簡易に作成できる土のう、水のう等を活用した浸水防止や排水溝からの逆流防止など、災害時に適切な対応がとれるよう、事前の被害軽減策を身につけましょう。・土砂災害の発生前には、異変の兆候が見られることがあり、異変を感じた場合に早めに避難できるよう、前兆に関する正しい知識を習得しましょう。・夜間など屋外への避難が危険な場合、自らの命を守る手段として上階への垂直避難や崖側等から離れた部屋に避難できるよう、日ごろから意識づけしておきましょう。・雨水ますや側溝周辺にゴミや落ち葉がたまったり物が置かれていると、雨は下水道管に流れ込まず浸水の危険が高くなります。ゴミを入れたり物を置いたりせず、日ごろから雨水ますや側溝周辺の清掃に協力しましょう。■豪雨や高潮による水害の発生・拡大を防ぎます・「75㍉対策地区※11」、「50㍉拡充対策地区※12」等で施設整備を実施するなど、下水道の雨水整備水準のレベルアップを図っていきます。・これまでの護岸等の整備に加え、区部時間75㍉、多摩部時間65㍉降雨に対応するため、優先度の高い地域において調節池※13等の整備を推進します。・河川と下水道との連携策を推進し、内水被害を軽減します。・大規模地下街において、浸水対策計画の充実促進及び時間75㍉降雨対策のための下水道整備を実施します。・浄水場等における浸水対策を強化します。・台風時の高潮対策として、高潮対策センターの2拠点化、防潮堤等の整備など、河川、海岸保全施設等の整備を実施します。2020年までに…・河川の時間50㍉対応の治水安全度達成率※14 82%・対策促進地区※15で下水道の時間50㍉降雨対策 全20地区で完了・大規模地下街で下水道の時間75㍉降雨対策 全9地区で実施■土砂災害の危険性が高い地域での被害を軽減していきます・安全確保が困難な避難所・要配慮者施設の周辺で、砂防事業などハード対策を実施します。・土砂災害警戒区域※16及び土砂災害特別警戒区域※17の指定を進めます。2020年までに…土砂災害警戒区域等の指定 約15,000箇所■救出救助活動等を行う防災機関の体制を強化します・重機オペレーターとの恒常的な合同訓練、研修会等を実施し、技能向上や連携を図っていきます。・防災関係機関と連携し、水防活動体制を充実強化します。・水防資器材や土砂災害対応資器材を整備していきます。重機による活動総合的な治水対策イメージ水防訓練水のうによる簡易水防工法土砂災害警戒区域イメージ― 52 ―風水害・各地発災前発災直前直後発災直前直後

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