206ページ
簡易ランタンの作り方
ポリ袋を利用する
材料 懐中電灯、白いポリ袋、ハサミ
懐中電灯にかぶせた白いポリ袋の持ち手を、懐中電灯に結び付けます。光がポリ袋全体に優しく広がります。
ペットボトルを利用する
材料 懐中電灯、ペットボトル、水、ハサミ
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乾電池の大きさを変える
たん三電池を、たん二に変える
材料、たん三電池、布、セロハンテープ
タオルやハンカチなどの布を用意し、たん三電池の高さに合わせて切って、巻き付けます。直径がにてんろくセンチになったらセロハンテープで止めます。
たん三電池をたんいちに変える
材料、たん三電池、布、アルミホイル、セロハンテープ
タオルやハンカチなどの布を用意し、たん三電池の高さに合わせて切って巻き付けます。直径がさんてんよんセンチメートルになったら、セロハンテープで止めます。丸めたアルミホイルで高さを調節します。
アルミホイル以外にも活用できるもの
通電する物なら何でも使うことができるので、身近な物で代用しましょう。
ただし、1えんだまと10えんだまは、一緒に合わせて使わないこと
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食器の作り方
ペットボトルで皿を作る
材料 ペットボトル、カッター、ハサミ
牛乳パックでスプーンを作る
材料 牛乳パック、ハサミ
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新聞紙で器を作る
材料 新聞紙、ビニール袋
ペットボトルでコップを作る
材料 ペットボトル、ハサミ(カッター)
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簡易コンロの作り方
材料 アルミ缶、アルミホイル、たこ糸、つまようじ、ハサミ、サラダオイル
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パーテーションを作る
材料 段ボール箱、粘着テープ、ハサミ
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リュックサックの作り方
材料 ながズボン、ひも(2メートル程度)
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簡易ベッドの作り方
材料 ブルーシート、段ボール、発泡スチロール、新聞紙
床にブルーシートを敷き、段ボールと発泡スチロールを重ねます。断熱効果とクッション性のあるベッドができ、床からの冷えを防ぐことができます。うわがけには、新聞紙を利用します。
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クッション・枕の作り方
ポリ袋でクッションを作る
材料 ポリ袋、ひも
ポリ袋に空気を3ぶんの1、ないしわ2ぶんの1程度入れます。空中で上からポリ袋を振り下ろすと簡単に空気が入ります。空気の量を調整して好みのやわらかさになったら、口をしっかり結びます。
枕にボールを利用する
材料 ボール
避難所が学校や体育館なら、備えてあるボールを枕に利用しましょう。ボールと一緒に保管されている空気入れをボールの穴に差し込みます。好みの高さになるまで、ボールから空気を抜いて、枕として利用します。
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ロープの結び方
巻き結び 柱や棒にロープをくくり付けるときに使います。工作や細かい物を縛るのにも向いています。
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本結び 同じ太さのロープなどを長くするときに使います。三角巾を結ぶときにも使えます。
ロープの活用方法
柱や棒とロープがあれば、避難所や仮設住宅で活用できる物干しを作ることができます。また、プライベートな空間を確保するためのパーテーションとしても応用できます。
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避難生活で行う体操
避難所や仮設住宅で生活している被災者が、避難生活中の心身機能の維持と回復のための運動を中心としたセルフメディケーションに役立てられる体操です。
ストレッチ体操(3分間)
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かんせつ回しと屈伸体操(3分間)
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子どもの遊び
大きな災害にあうと、心に傷が残るのは、大人も子どもも同じです。ただ、子どもは、大きなストレスを受けていても、ニコニコしていたりおとなしくしていることもありますが、決して平気なわけではありません。遊ぶことによって、子どもたちは、安全・安心感を再確認したり、避難生活のストレスを解消したり、心の奥に閉じ込めている感情(悲しみ、いかり、自責感、孤独感など)を遊びの中で表現できるようになります。援助者が見守って遊びをうまく行えば、子どもたちは、感情をコントロールしていることが実感できます。避難生活では、子どもの年齢に応じた遊びを工夫しましょう。
手遊び (幼児向け)
あたま・かた・ひざ・ポン、ひげじいさん、歌遊びのなべなべそこぬけなど、簡単にできる遊びをやってみましょう。
じゃんけん列車
大勢で楽しむじゃんけん。まずは、それぞれが、身近な人をひとり見つけて、二人でじゃんけん。負けた人は、勝った人の後ろにつき、前の子の肩に手を置いてつながり「列車」になりましょう。
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体を動かす遊び
ドッジボール、手打ち野球、 おお縄跳びなどを行います。
工作
折り紙、新聞紙、粘土などを使った工作をします。
道具がなくても遊べるゲーム
まるばつクイズ、だるまさんが転んだ、鬼ごっこ、かくれんぼ、たか鬼、色鬼、氷鬼、ハンカチ落とし、フルーツ・バスケットなどを行います。
そのほかの遊び
絵本の読み聞かせ、人形遊び(パペット)、将棋、囲碁、トランプなどのゲームを行います。
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身近な素材の活用じゅつ
新聞紙
骨折時のそえ木にする
新聞紙を重ねて板のようにして、骨折した骨の両側の関節までおおうように当てて使います。
服に入れて断熱材にする
寒いときは、下着と上着の間に新聞紙を入れると、空気の層ができて暖かくなります。
掛け布団にする
毛布や掛け布団がない場合は、新聞紙を掛けるだけでも、暖かさがだいぶ違います。
おもちゃを作る
新聞紙1枚を丸めて芯を作り、それを包むように新聞紙を重ねていきます。形を整え、粘着テープで隙間なく巻きます。
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ラップ
保温に使う
2枚の新聞紙を二つ折りにしてお腹に巻き、その上からラップを巻き付けると、体温を逃がすことなく保温できます。
止血後の患部を保護する
しっかり止血した後、ラップを巻きます。ラップは気密性が高いので患部の保護に有効です。
そえ木を固定する
骨折した際、棒や板などのそえ木を固定するのにラップは有効。ずれないようにぐるぐる巻いて固定します。
食器にかぶせて食事する
断水時には、食器も簡単には洗えません。ラップをかぶせた食器で食事をすれば、食器を洗わなくて済みます。
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ポリ袋
感染から身を守る
傷の応急手当では、感染防止のため、ゴム手袋などを使い血液に触れないことが重要。清潔なポリ袋も利用できます。
水を清潔に運ぶ
清潔なポリタンクやペットボトルがない場合、ポリ袋を容器にかぶせて水を運べば清潔です。
食器をくるんで食事する
食器をくるむと洗い物を減らせます。紙の食器も毎食捨てていては不足するので、ポリ袋にくるんで使います。
トイレで使う
断水でトイレが使えないとき、ポリ袋の中に新聞紙を入れて用を足します。
参照201ページ
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大判ハンカチ
マスクにする
災害時には、ふんじんの飛散が予想されます。大判ハンカチを鼻・口元に当てると、簡易マスクになります。
そえ木を固定する
骨折した際、棒や板などのそえ木を固定するのに使います。そえ木がずれないように数ヵ所で固定します。
骨折した腕をつる
腕の骨折は、そえ木に固定した上で三角巾などで肩からつるす必要があり、三角巾の代用として使えます。
出血を止める
動脈から出血している場合、直接圧迫止血のあて布として使えます。
参照179ページ
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