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オフィス家具類転倒防止対策


対策のポイント

以下の2つの対策のポイントをチェックし、対策を行っていなければ、速やかに行い、安全性を確保しましょう。

1.オフィス家具類を固定する

2.避難場所、避難経路を確保する

安全なオフィス家具の置き方

家具の配置を考える場合は、効率的な機能重視のレイアウトにしがちですが、併せて地震時の安全も考慮しておく必要があります。家具類を固定しておくことはもちろんですが、万が一固定していた器具がはずれ家具が転倒した場合でも、被害を受け難いレイアウトの工夫なども併せて行うことが大切です。

1.オフィス家具の置き方

転倒防止器具の対策したオフィスのイラスト

上のイラストは、家具の転倒防止器具の使用方法の一例です

(注)器具の大きさは、わかりやすいように一部誇張しているものがあります。

オフィス家具類の転倒落下防止方法

家具の種類ごとに固定方法を紹介しますので、オフィスでの固定状況を確認し、対策を行いましょう。

1.デスク周辺

デスク周辺の固定方法例

使い方の工夫
推奨される設置方法

(注)M6:ボルトの規格で、直径が6ミリメートルのものを示す

2.壁面収納家具

壁面収納家具の固定方法例

使い方の工夫
推奨される設置方法

(注)M6:ボルトの規格で、直径が6ミリメートルのものを示す

3.中間置収納家具

中間置収納家具の固定方法例

使い方の工夫
推奨される設置方法

(注)M6:ボルトの規格で、直径が6ミリメートルのものを示す

4.書架、物品棚、移動ラック

書架・物品棚・移動ラックの固定方法例

使い方の工夫
推奨される設置方法

(注)M6:ボルトの規格で、直径が6ミリメートルのものを示す

5.ローパーテション

ローパーテションの固定方法例

推奨される設置方法

床・壁の種類と固定方法

1.家具を固定できる壁の設置

最近のオフィスでは、石膏ボードなど家具を固定するのに十分な耐力をもたない壁が多くなっています。
このような壁の場合、あらかじめ下地補強剤を内部に組み込んでおくことにより地震時に有効な家具固定が可能となります。
建物の新築、改築、フロアの改装の際、家具固定を前提とした施工をしておく必要があります。

2.オフィスの間仕切壁の種類と固定方法

コンクリート下地壁の固定方法例

石膏ボードやビニールクロスが仕上材として貼られている場合、その下地に強度のしっかりとしたコンクリート壁があれば、コンクリート壁に達するようにアンカーボルトを打ち込み固定します。

軽量鉄骨下地中空壁等の固定方法例

下地軽量鉄骨にはタッピングビズ、ボードにはボードアンカーなどを利用して固定します。しかし、コンクリート壁に比べて壁自体の強度が弱いため、どのくらいの強度が確保できているかの確認は困難なので、軽量鉄骨下地中空壁への固定はあくまでも補助的な固定方法と考え、家具の種類やオフィスの環境に応じて、下地補強材などを追加する必要があります。

3.フリーアクセスフロアが敷設されている場合の固定方法

フリーアクセスフロアには主材料別にスチール系、複合セメント系、アルミ系、合成樹脂系などがあります。また構造も種々のタイプがありますので個別の検討が必要になりますが、基本的な固定方法は以下のようになります。

フリーアクセスフロアを貫通して床スラブに固定する方法

床スラブとフリーアクセスフロアの床パネルまでが一体となっていないため、床パネルへの固定だけでは家具は固定できません。家具と床スラブを固定するために、床パネルの下に補強材などを挿入した上で、長いアンカーボルトで床パネルを挟み込み、床スラブへ固定します。

フリーアクセスフロア床パネルに固定する方法

床スラブとフリーアクセスフロアの床パネルが連結されているものでは、家具類を床パネルに固定できるものもあります。ただし、床スラブと支柱、支柱と床パネル、パネルと什器との固定強度などを事前に製造メーカーに確認しておく必要があります。

以上の固定方法はいずれも一例であり、フリーアクセスフロアへの固定方法は床スラブに比べて弱いので、補強材の追加や壁固定との併用で固定することが望ましいでしょう。

(注)イラストは社団法人日本オフィス家具協会提供による

参考資料


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