気象庁震度階級関連解説表

気象庁では、平成21年3月31日より、改定した「気象庁震度階級関連解説表」の運用を開始しています。

人の体感・行動、屋内・屋外、建物、地盤・斜面等の状況

震度階級

人間

屋内の状況

屋外の状況

木造建物

鉄筋コンクリート造建物

地盤・斜面

0

人は揺れを感じないが、地震計には記録される。

         

1

屋内で静かにしている人の中には、揺れをわずかに感じる人がいる。

         

2

屋内で静かにしている人の大半が、揺れを感じる。眠っている人の中には、目を覚ます人もいる。

電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。

       

3

屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。歩いている人の中には、揺れを感じる人もいる。眠っている人の大半が、目を覚ます。

棚にある食器類が音を立てることがある。

電線が少し揺れる。

     

4

ほとんどの人が驚く。歩いている人のほとんどが、揺れを感じる。眠っている人のほとんどが、目を覚ます。

電灯などのつり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。座りの悪い置物が、倒れることがある。

電線が大きく揺れる。自動車を運転していて、揺れに気付く人がいる。

     

5弱

大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。

電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の大半が倒れる。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。

まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。電柱が揺れるのがわかる。道路に被害が生じることがある。

耐震性の低い住宅では、壁などに軽微なひび割れ・亀裂がみられることがある。

耐震性の低い建物では、壁などに亀裂が生じるものがある。

地盤は、亀裂や液状化が生じることがある。

斜面等は、落石やがけ崩れが発生することがある。

5強

大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。

棚にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなる。テレビが台から落ちることがある。固定していない家具が倒れることがある。

窓ガラスが割れて落ちることがある。補強されていないブロック塀が崩れることがある。据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。自動車の運転が困難となり、停止する車もある。

耐震性の低い住宅では、壁などにひび割れ・亀裂がみられることがある。

耐震性の低い建物では、壁、梁(はり)、柱などの部材に、ひび割れ・亀裂が入ることがある。

地盤は、亀裂や液状化が生じることがある。

斜面等は、落石やがけ崩れが発生することがある。

6弱

立っていることが困難になる。

固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。

壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。

耐震性の低い住宅では、壁などのひび割れ・亀裂が多くなる。

壁などに大きなひび割れ・亀裂が入ることがある。

瓦が落下したり、建物が傾いたりすることがある。倒れるものもある。

耐震性の低い建物では、壁、梁(はり)、柱などの部材に、ひび割れ・亀裂が多くなる。

地盤は、地割れが生じることがある。

斜面等は、がけ崩れや地すべりが発生することがある。

6強

立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。

固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。

壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなる。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。

耐震性の低い住宅では、壁などに大きなひび割れ・亀裂が入るものが多くなる。

傾くものや、倒れるものが多くなる。

耐震性の低い建物では、壁、梁(はり)、柱などの部材に、斜めや X状のひび割れ・亀裂がみられることがある。

1階あるいは中間階の柱が崩れ、倒れるものがある。

地盤は、大きな地割れが生じることがある。

斜面等は、がけ崩れが多発し、大規模な地すべりや山体の崩壊が発生することがある。

7

立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。

固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。

壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物がさらに多くなる。補強されているブロック塀も破損するものがある

耐震性の高い住宅でも、壁などのひび割れ・亀裂が多くなる。

まれに傾くことがある。

耐震性の高い建物でも、壁、梁(はり)、柱などの部材に、ひび割れ・亀裂がさらに多くなる。

1階あるいは中間階が変形し、まれに傾くものがある。

地盤は、大きな地割れが生じることがある。

斜面等は、がけ崩れが多発し、大規模な地すべりや山体の崩壊が発生することがある。

ライフライン・インフラ等への影響

ガス供給の停止

安全装置のあるガスメーター(マイコンメーター)では震度5弱程度以上の揺れで遮断装置が作動し、ガスの供給を停止する。
さらに揺れが強い場合には、安全のため地域ブロック単位でガス供給が止まることがある。

断水、停電の発生

震度5弱程度以上の揺れがあった地域では、断水、停電が発生することがある。

鉄道の停止、
高速道路の規制等

震度4程度以上の揺れがあった場合には、鉄道、高速道路などで、安全確認のため、運転見合わせ、速度規制、通行規制が、各事業者の判断によって行われる。(安全確認のための基準は、事業者や地域によって異なる。)

電話等通信の障害

地震災害の発生時、揺れの強い地域やその周辺の地域において、電話・インターネット等による安否確認、見舞い、問い合わせが増加し、電話等がつながりにくい状況(ふくそう)が起こることがある。そのための対策として、震度6弱程度以上の揺れがあった地震などの災害の発生時に、通信事業者により災害用伝言ダイヤルや災害用伝言板などの提供が行われる。

エレベーターの停止

地震管制装置付きのエレベーターは、震度5弱程度以上の揺れがあった場合、安全のため自動停止する。運転再開には、安全確認などのため、時間がかかることがある。

詳しくは、気象庁の「気象庁震度階級関連解説表」をご覧ください。

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