東京都の危機管理体制

東京都は、緊急事態に迅速かつ一貫して対処するために、情報収集や分析を行い戦略的な対応策を立案するための専管組織を設置し、危機管理体制の確立に努めています。

東京都の防災体制

東京都の防災体制は、災害対策本部を中心とし整備され、防災センターの情報をもとに、国、区市町村、その他機関と連携しながら、災害に対応します。

東京都の防災体制の図:・東京都災害対策本部は、地震被害判読システム・衛星中継車・都庁屋上カメラ・移動無線車により情報取集を行います。・東京都災害対策本部は、国や区市町村、警視庁、東京消防庁、自衛隊等の関係機関と連携を取りながら、風水害や地震の被災地において救援・救助活動等を行います。

東京都の初動対策

大災害が発生したとき、初期の行動により、被害の拡大を防ぐことができます。東京都では次のような初動対策を確立します。

1.職員の初動、情報収集・伝達体制

夜間、休日でも初動体制がとれるように、夜間防災連絡室の設置や災害対策職員の住宅の設置をしています。また情報収集・伝達体制確保の為に、防災行政無線、地震計ネットワーク、高所カメラ、そして防災情報を統括する防災情報システムを整備しています。

イラスト:職員の初動態勢について。いざ災害が発生した時の初動体制の確立は、被害を最小限にくい止める上で非常に重要なことです。災害の発生が、平日の勤務時間内であれば、職員が勤務しているので、迅速に応急活動に入れます。しかし、夜間や休日等については同様の態勢がとれないため、東京都では、次のような初動態勢を確保しています。その1、夜間防災連絡室。夜間や休日の災害情報連絡窓口として、都庁第一本庁舎9階の東京都防災センター内に夜間防災連絡室を整備し、勤務時間外にも情報の収集や職員を都庁に参集させるため、複数の職員が待機しています。その2、災害対策職員住宅。東京都防災センター周辺に約200戸、立川地域防災センターに約60戸の災害対策職員住宅を整備しています。入居職員は、震度5弱以上の地震もしくは都内で災害が発生した場合、夜間・休日問わず直ちに参集し、初動体制につくことになっています。なお、夜間・休日等の勤務時間外に震度6弱以上の地震が発生した場合、東京都の全職員が指令を待つことなく、あらかじめ定められた場所に自発的に記入参集することになっています。情報収集・伝達体制について。その1、防災行政無線。災害が発生した場合、応急対策を実施するには、的確な情報の把握と伝達が必要です。東京都は、警視庁、東京消防庁をはじめ、都立病院など都の主要出先機関、区市町村、国の各機関や自衛隊、ライフライン機関、放送機関等の防災機関との間に防災行政無線ネットワークを整備し、NTTなどの優先電話が途絶した場合でも情報連絡ができる体制をとっています。また衛星を利用した無線通信網も整備しています。その2、地震計ネットワーク。大地震が発生した場合いち早く激震地を特定し、情報収集を行うとともに、速やかに応援部隊を送ることが重要です。このため、都内各地に地震計を配置し、震度情報を防災センターに集約しています。その3、高所カメラ。都庁屋上、レインボーブリッジなどに設置したカメラの映像を防災センターに送り被害状況を把握します。その4、防災情報システム。防災情報システムは、東京都防災センターの中枢ともいえるもので、災害時に区市町村の端末から被害等の情報を入力して処理するデータ通信機能と、被災現場の状況をヘリコプターや衛星中継車等から防災センターに映像を送る画像通信機能をもっています。

初動体制概要図:初動体制概要図。地震が発生すると、東京都災害対策職員住宅の職員は東京都防災センター又は立川地域防災センターへ参集し、気象庁から気象情報、区市町村、東京消防庁、警視庁等から被害状況等を情報収集します。知事は地震被害の情報を受け、災害対策本部を設置します。災害対策本部は、国への報告及び要請、区市町村、警視庁や東京消防庁等との調整、自衛隊や他道府県への派遣・応援の要請等を行い、応急対策を実施します。

2.災害対策本部の設置と運営

大災害が発生した場合、知事を本部長とする東京都災害対策本部を設置し、情報収集、消防活動、救出・救助等、様々な項目について審議、対策を進めます。

災害対策本部の組織図:災害対策本部は、知事を本部長とし、副本部長(副知事、警視総監、消防総監)、本部員(総務局長、危機管理監、各局の長、本部長が指名する職員)、本部派遣員、現地災害対策本部、地方隊(大島地方隊、三宅地方隊、八丈地方隊、小笠原地方隊)で構成され、災害対応を行います。

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このページに関するお問い合わせ

東京都総務局総合防災部防災対策課
電話:03-5388-2456
メールアドレス:S0000040(at)section.metro.tokyo.jp (at)を@に変えて送信して下さい。

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