青山地区防災協議会【港区】

協議会が中心となり地域防災力向上を目指した取組

認定団体からのメッセージ

　港区赤坂・青山の青山地区に青山地区防災協議会が設立されたのは平成11年である。その後、平成18年に港区で区役所・支所改革が行われたことにより、町会・自治会と行政の距離が縮まり、様々な行事などの活動が潤沢かつ濃厚で親密に行われることになった。

　当協議会も活動が活発になり、「災害時区民避難場所」に指定された地域内の小中学校（3ヵ所）の運営マニュアルづくりを平成19年から始め、各ブロックでマニュアルに沿った避難所立上訓練、住民避難訓練、夜間避難所立ち上げ訓練などを行い、その都度マニュアルを改訂してきた。

　東日本大震災のおりには、区民避難所を1か所立ち上げたが、地域住民の避難者はなく、帰宅困難者が大勢立ち寄る状態となった。こうしたことから、今後、地域住民の避難施設と帰宅困難者の滞在施設の区別をはっきりとしなければならないことを痛感した。ついては、住民も在勤者も3日間の飲食料・簡易トイレ・防寒用品等を備える運動を行政の指導の下に展開していく必要があることを訴えていきたい。

　防火、防犯、防災についても基本的な努力を怠らず、啓発を進めていきたい。今後も、事前の準備、応急対応、そして復興のための知識と対応力など自助と共助をもって地域で耐え、公助の手が入るまで防災協議会で対応できるよう訓練すべきと思う。