身の回りで起こり得る被害の様相
首都直下地震は、都内のどこが震源になってもおかしくありません。「都心南部直下地震」は、東京に最も被害を及ぼすと想定される地震ですが、異なる場所が震源となった場合、各地域の震度や被害は大きく異なります。このため、常に最悪の状況を想定して、日頃からの備えを行いましょう。
発災後の時間軸ごとの被害の様相について、以下でお示ししています。
首都直下地震が発生すると…
身の回りで起こり得る被害の様相(1)
インフラ・ライフラインの復旧に向けた動き
発災後当面の間は、ライフラインの途絶や公共交通機関の寸断など、身の回りの生活環境に大きな支障が生じるとともに、被害が甚大な場合は、その復旧が長期化するおそれがあります。
身の回りで起こり得る被害の様相(2)
救出救助機関等による応急対策活動の展開
建物倒壊などにより至るところで道路が閉塞し、救出救助部隊や、被災者が必要とする物資の円滑な移動が困難を極め、消火・救助活動や被災地支援が遅滞し、長期化するおそれがあります。また、隣接県でも甚大な被害が発生し、都外からの応援が十分得られない可能性があります。
身の回りで起こり得る被害の様相(3)
避難所での避難生活
避難所では、発災直後から多くの被災者が殺到し、避難所運営が混乱するだけでなく、物資の不足やトイレの衛生環境の悪化、プライバシーの確保や避難者間のトラブルなど様々な課題が発生する可能性があります。
身の回りで起こり得る被害の様相(4)
住み慣れた自宅等での避難生活
建物に大きな被害がなくても、家具や家電製品等が、転倒・移動し、下敷きになったり、人に衝突する可能性があります。また、排水管など建物内の設備の損傷等により、トイレやエレベーターが長期間に渡り使用できなくなる可能性があります。ただし、家具転倒防止や携帯トイレの備蓄など必要な備えを行えば、プライバシーが確保され、住み慣れた自宅に留まることは有効です。
身の回りで起こり得る被害の様相(5)
帰宅困難者をとりまく状況
携帯電話の不通などにより、家族の安全が確保できず、多くの人が自宅などに帰ろうとしますが、道路の閉塞や延焼火災、余震による看板の落下などが至るところで発生し、帰宅困難者自身の安全確保にも重大な支障が生じる可能性があります。
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東京都総務局総合防災部防災計画課