風水害の基礎知識

日本周辺では、過去30年の平均で年間約26個の台風が発生しており、全国各地に強風や大雨による被害をもたらしています。また、集中豪雨による水害や土砂災害などの被害も後をたちません。これらの風水害から身を守るために、風水害に関する基礎知識を理解しておきましょう。

主な風水害

河川の氾濫

大きな川から水があふれるイメージ図及び小さな川から水があふれるイメージ図

大雨で川の水位が上がって、堤防の高さを越えたり、堤防が壊れて、水があふれる現象です。この現象を外水氾濫といいます。

街中でよくみられる小さな川と、河川敷にグラウンドがあるような大きな川では被害の大きさや氾濫までの時間が違います。

 


※概ねの特徴は下表のとおりです。

大河川

広範囲に渡り浸水

広い流域から水が集まるため水位がゆっくり上昇する

雨が止んでも浸水が長く続く

中小河川

川沿いで浸水

狭い流域から水が一気に集まるため水位が急上昇

雨が止むと急速に水位が低下

※上流で降った雨でも水位は上がるので、注意が必要です。

内水氾濫

内水氾濫が起こっているイラスト

急激な豪雨が発生し、雨量が下水道等の排水能力を超えたとき、道路が冠水することがあります。

道路から地下室へ水が流れたり、マンホールの蓋が吹き上げられたりするため、地上階以上へ上がる、冠水した道路を歩かないなどの注意が必要です。

土砂災害

山が崩れて土砂で家が押し流されているイラスト

大雨によって山や谷、がけが崩れて、土砂が押し寄せてくる現象です。

しみ込んだ雨水が多くなるほど、地面は柔らかくなって崩れやすくなります。

高潮による氾濫

吸い上げ効果及び吹き寄せ効果のイメージ図
【吸い上げ効果】  【吹き寄せ効果】

高潮とは、台風などにより海面の高さが平常時よりも高くなる現象です。

台風が接近すると、強い風や大気圧の低下によって海面が上昇し、海水が流れ込むおそれがあります。

高潮は台風による強風を必ず伴うため、転倒することがないよう風が弱いうちに避難を始めることが重要です。

特に注意が必要な気象

台風

台風が来た時のイメージ画像

台風が接近・上陸すると強風による被害だけではなく、河川の氾濫や土砂災害、高潮による氾濫が発生するおそれがあります。

台風の経路は予報と変わる可能性があるため、天気予報をこまめに確認しましょう。

また、鉄道等の計画運休が実施される場合もありますので、注意する必要があります。

大雨が長引くとき

梅雨前線、秋雨前線が同じ場所から動かないとき、または線状降水帯が発生したときは、大きな災害に結び付くことがあります。

天気予報で「梅雨前線、秋雨前線、線状降水帯」という言葉を聞いたら注意が必要です。

短時間の急激な豪雨

短時間の急激な豪雨(ゲリラ豪雨とも呼ばれています)は7月から9月ごろに発生しやすく、1時間に50mm以上の非常に激しい雨が降ることがあります。

街中で見られる川で、急激に水位が上昇し短時間であふれたり、道路が冠水し地下室へ流れ込むこともあります。

晴れていても天気予報で「大気の状態が不安定」や「雷注意報発表」などという言葉を聞いたら、注意が必要です。

特に注意が必要な場所

地下室・半地下家屋

地下室や半地下家屋を設置している建物や道路より低い土地にある建物では、豪雨により浸水するおそれがあります。

浸水に備えて「止水板」や「土のう」などを準備するとともに、危険を感じる前に避難をしましょう。

河川

氾濫の危険性があるときは、河川には近寄らないようにしましょう。

浸水のリスクが想定されている地域にお住いの方は、防災気象情報などに耳を傾け、すぐに避難出来るようにしておきましょう。

山間部

崖地周辺や山間部では、土砂災害に注意が必要です。

警報が発表されなくても、土砂災害の前兆が見られたら安全を確保した上で避難しましょう。

 

警戒レベルについて

災害発生の高まりに応じ、5段階のレベルを表示して防災気象情報を提供しています。

気象情報

気象特別警報・警報・注意報

発生のおそれがある気象災害の重大さや可能性に応じて特別警報・警報・注意報が発表されます。

警戒レベル(相当)

種類

気象状況

内容

5

特別警報

大雨(土砂災害、浸水害)、暴風など

重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合に発表

3~

警報

大雨(土砂災害、浸水害)、洪水、暴風、高潮など

重大な災害の起こるおそれがある場合に発表

2~

注意報

大雨、洪水、暴風、高潮など

災害の起こるおそれがある場合に発表

※早期注意報は警戒レベル1

 

指定河川洪水予報

あらかじめ指定された河川の区間について水または流量を示して発表される警報や注意報です。

警戒レベル(相当)

洪水予報の標題(種類)

求める行動の段階

5

○○川氾濫発生情報(洪水警報)

氾濫水への警戒を求める段階

4

○○川氾濫危険情報(洪水警報)

いつ氾濫してもおかしくない状態

避難等の氾濫発生に対する対応を求める段階

3

○○川氾濫警戒情報(洪水警報)

避難準備などの氾濫発生に対する警戒を求める段階

2

○○川氾濫注意情報(洪水警報)

氾濫発生に対する注意を求める段階

※洪水予報を行う河川(洪水予報河川)

 利根川上流部、江戸川、中川、綾瀬川、荒川、入間川、多摩川、浅川、神田川、目黒川、渋谷川、古川、野川、仙川、芝川、新芝川、妙正寺川

※その他、水位情報のない河川は、洪水キキクル(危険度分布)で確認しましょう。

土砂災害警戒情報

大雨警報(土砂災害)の発表後、土砂災害発生の危険度がさらに高まったときに、対象となる区市町村を特定して警戒を呼び掛ける情報です(警戒レベルは4相当)。

避難情報について

※必ずしもこの順番で発令されるとは限らないので、ご注意ください。
 また、これらの情報が発令されていなくても、身の危険を感じた場合は避難を開始してください。

高齢者等避難(警戒レベル3)

災害のおそれがある状況です。危険な場所から高齢者等は避難しましょう。

・高齢者や障がいのある方など移動に時間を要する方やその支援者は避難しましょう。

・高齢者以外の方も必要に応じ、普段の行動を見合わせ始めたり、危険を感じたら自主的に避難しましょう。
 また、急激な水位の上昇のおそれがある中小河川沿いや、避難経路が通行止めになり孤立するおそれがある
 場所など、早めの避難が望ましい場所にお住まいの方も自主的な非難を検討しましょう。

避難指示(警戒レベル4)

災害のおそれが高い状況です。危険な場所から全員避難しましょう。

緊急安全確保(警戒レベル5)

災害が発生又は切迫している状況です。居住者等は、命の危険があることから、直ちに安全確保しましょう。

・避難が遅れた、又は急激に災害が切迫し避難ができなかった時などに、自宅・施設等の少しでも浸水しにくい
 高い場所や崖から少しでも離れた部屋、近隣の高く堅牢な建物等に緊急的に移動を促す情報です。
(ただし、この行動をとったとしても身の安全を確保できるとは限りません。このような状況にあわないためにも、より早期の避難が必要です。)

※区市町村が災害の発生・切迫の状況を把握できた場合に発令されるものであり、必ず発令されるものでは
 ありません。

風雨の知識

風の強さ、平均風速及び人への影響

風の強さ

平均風速(m/s)

人への影響

やや強い風

10以上15未満

風に向かって歩きにくくなる

傘がさせない

強い風

15以上20未満

風に向かって歩けなくなり、転倒する人もいる

非常に強い風

20以上25未満

何かにつかまっていないと立っていられない

25以上30未満

屋外での行動は極めて危険

猛烈な風

30以上

 

雨の強さ、1時間雨量及び人への影響

雨の強さ

1時間雨量(mm)

人の受けるイメージ

人への影響

やや強い雨

10以上20未満

ザーザーと降る

地面からの跳ね返りで足元がぬれる

強い雨

20以上30未満

どしゃ降り

傘をさしていてもぬれる

激しい雨

30以上50未満

バケツをひっくり返したように降る

非常に激しい雨

50以上80未満

滝のように降る

(ゴーゴーと降り続く)

傘は全く役に立たなくなる

猛烈な雨

80以上

息苦しくなるような圧迫感がある

恐怖を感ずる

 

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東京都総務局総合防災部防災管理課
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