東京都・文京区合同総合防災訓練(平成22年度)

場所:白山通り会場、東京大学会場、向丘2丁目会場、都立小石川高等学校・中等教育学校会場、東洋大学・京北学園会場、東京臨海広域防災公園、東京港臨海部、横田基地
日時:平成22年8月29日(日曜日)

平成22年度 東京都・文京区合同総合防災訓練の実施について

1. 訓練のポスター

平成22年度総合防災訓練のポスターです。

訓練のポスター画像1
訓練ポスター1
訓練のポスター画像2
訓練ポスター2

2. 訓練の概要

訓練名

平成22年度東京都・文京区合同総合防災訓練

目的

震災時における都、区、各防災機関との連携の強化及び自助・共助に基づく地域防災力の向上を図るため、実践的な訓練を実施する。

実施日時

平成22年8月29日(日曜日)午前9時から正午まで(東洋大学・京北学園会場は午後2時まで)

統一テーマ

「自助・共助」と「連携」

訓練の特徴

  1. 住民による避難訓練や救出・救助訓練等、自助・共助の訓練を充実
  2. 公道上において、警察・消防・自衛隊等が連携した実践的な救出・救助訓練を実施
  3. 米軍、アジア大都市ネットワーク21都市(台北市)の参加

文京区内各会場の特徴的な訓練内容

白山通り会場

公道上(白山通り)における警察・消防・自衛隊等の防災機関、アジア大都市ネットワーク21都市(台北市)の消防隊が連携した道路啓開・救出救助、東京DMAT等による救命措置、ヘリによる負傷者搬送 など
警察・消防等の特殊車両や騎馬隊の展示、体験乗車

東京大学会場

地域住民や学生、消防団が主体となった倒壊家屋等からの救出救助 など

向丘2丁目会場

電気、ガス、通信等ライフラインの応急復旧、地震・煙体験、被災地の疑似体験 など

都立小石川高等学校・中等教育学校会場

多数の負傷者が集まっている医療救護所におけるトリアージ等の初期医療救護活動 など

東洋大学・京北学園会場

ライフライン等の防災機関によるブース展示、救助資機材取扱い等の体験、炊き出し、キッズコーナー、スタンプラリー、防災に関する講演会 など

その他の会場

東京臨海広域防災公園

ヘリや船舶による支援物資の集積、車両による支援物資の被災地への搬送

東京港臨海部

船舶による支援物資搬送、船舶での負傷者の受入及び医療の提供

横田基地

ヘリによる支援物資搬送

3. 訓練当日のお知らせ


災害等により総合防災訓練中止の際は、このページにおいても、周知を行います。

平成22年度 東京都・文京区合同総合防災訓練の様子

東京都は、平成22年8月29日、文京区および防災機関と、首都直下型地震を想定した総合防災訓練を実施しました。

1. 実施規模

参加機関(団体):約110機関(団体)
参加人員:約15,000名

2. 都庁会場(本部審議訓練)

審議訓練の写真
本部審議訓練

東京都災害対策本部審議とは、災害時に災害対策本部長が開催し、東京都各局、関係防災機関から本部長への状況報告や今後の対応に関する助言・提案があり、東京都が実施する災害対策の方針を決定する会議です。都庁防災センターでは、東京都知事と文京区長が、テレビ会議システムを活用し、被害状況等に関する情報交換などを協議し、都の対応方針を審議しました。

3. 東京大学会場(住民による救出救助訓練など)

東京大学安田講堂前では、東京都から広域避難場所として指定を受けている東京大学の協力のもと、地元住民及び消防団や地域の学生等が中心となって、負傷者の救出救助や初期消火など、地域における自助・共助を実践する訓練が実施されました。

瓦礫の除去の写真
瓦礫の除去(地元学生)
担架搬送の写真
担架搬送(災害時支援ボランティア)
消火訓練の写真
バケツリレーによる消火訓練(本郷少年消防団)
応急救護訓練の写真
応急救護訓練(東京消防庁・地元学生)

4. 向丘2丁目会場(応急復旧訓練・模擬被災地体験訓練など)

向丘2丁目会場では、都営三田線「白山駅」に隣接する都道と区道の2路線を活用して訓練を実施しました。災害対策基本法に基づく車両通行止めの規制をした都道上では、ライフライン各機関による応急復旧訓練、警視庁よるミニレッカーによる車両移動体験、東京消防庁による起震車や煙体験ハウスなど、体験型の訓練を実施しました。
また、道幅の狭い区道においては、倒壊家屋、バイク転倒、瓦礫散乱、道路破損現場などを再現し、模擬被災地体験訓練を実施しました。このような模擬被災地をテーマにした住民体験型の訓練は、今回新たに取り組んだ訓練のひとつです。

下水道管渠内TVカメラ実演の写真
下水道管渠内TVカメラ実演(下水道局)
仮電気応急送電訓練の写真
電気応急送電訓練(東京電力)

被災地写真展示の写真
被災地模擬体験・被災地写真展示
通行体験の写真
被災地模擬体験・通行体験

5. 白山通り会場(救出救助訓練など)

文京区の南北には、都道301号線「白山通り」が縦断しており、都内主要幹線道路のひとつとなっています。
警視庁の協力のもと、白山通り片側4車線を約1キロメートルに渡り、早朝7時30分から5時間半、災害対策基本法に基づく大規模な通行止めを実施しました。このように大規模かつ長時間の交通規制のもとで、総合防災訓練を行うのは初めてのことです。
本訓練においては、発災直後の白山通りを想定して、各防災機関、地元住民や学生、市民ボランティア等による初動消火、緊急交通路の確保や被災者の救出救助訓練を実施しました。
また、各機関の車両展示訓練も実施しました。

白山通り会場の様子の写真
白山通り会場の様子
初期消火訓練の写真
初期消火訓練(地元高校生)
担架搬送訓練の写真
担架搬送訓練
(地元住民・災害時支援ボランティア・消防団)
中央分離帯の啓開の写真
緊急通行路を確保するための中央分離帯の啓開
(建設局)
被災車両からの救出救助訓練の写真
各機関の連携による被災車両からの救出救助訓練
白バイ体験乗車の写真
白バイ体験乗車(警視庁)

6. 都営三田線白山駅会場(担架搬送訓練など)

担架搬送訓練の写真
地下ホームからの担架搬送訓練

白山駅では、地下鉄構内を実際に活用しての担架搬送訓練を実施しました。訓練では、陸上自衛隊の予備自衛官と都交通局の職員とが連携し、地下鉄のホームから地上の救護所まで、被災者を担架搬送する訓練を実施しました。

7. 都立小石川高等学校・中等教育学校会場(医療救護活動訓練、検視・検案・身元確認訓練)

文京区には、都が指定する災害医療拠点病院が5箇所あり、災害時には後方医療施設として、重症者の収容・治療を行います。都立小石川高等学校・中等教育学校では、医療救護活動訓練を実施し、負傷者の重症度、緊急性を判断し、後方医療施設への搬送の優先順位を選別するトリアージ訓練等を行いました。

トリアージ訓練の写真
トリアージ訓練
医療救護訓練の写真
陸上自衛隊テント内での医療救護訓練

8. 東洋大学・京北学園会場(展示・体験訓練)

東洋大学・京北学園の協力を得て、キャンパス内などで、展示・体験訓練を実施しました。住民が会場内を移動うえで、多くの展示ブースの前を通ることができるようなテント配置とし、内容別に、展示コーナー、キッズコーナー等のエリアを設け、約40の関係防災機関が参加しました。
展示・体験訓練は、多くの住民の方々に防災に関する関心や情報を知ってもらい、災害による被害を未然に抑制することを目的に、親しみやすく分かりやすい訓練に心がけました。また、より多くの住民の方に訓練に参加していただくため、展示体験訓練の時間を、他の会場より2時間延長して実施しました。

初期消火訓練の写真
初期消火訓練(東京消防庁)
語学ボランティア研修の写真
語学ボランティア研修(生活文化局)
炊き出し用飲料水の提供の写真
炊き出し用飲料水の提供(水道局・陸上自衛隊)
炊き出し訓練の写真
焼肉の炊き出し訓練(東洋大前通り商店会)

防災クイズスタンプラリーの写真
防災クイズスタンプラリー
着ぐるみ展示の写真
BUNレンジャー着ぐるみ展示(文京区)

9. 東京臨海広域防災公園(有明の丘広域防災拠点)会場など(緊急物資輸送訓練)

平成22年夏に開園した(一部除く)東京臨海広域防災公園を活用し、東京都の実動訓練を初めて実施しました。
この公園は、東京都及び国との連携により基幹的広域防災公園として整備されたものです。首都圏で大規模な地震災害等が発生した時には、本公園には国と地方公共団体等の合同現地対策本部が設置され、公園全体が広域的な指令機能を受け持つヘッドクォーターとなります。
今回の訓練では、東京臨海広域防災公園を核とし、陸海空路を経て搬送された各方面からの救援物資を一旦集約し、その後被災地に車で搬送し、住民配布に至るまでの一連の流れを総合的に検証しました。

物資陸揚げの写真
10号地ふ頭(江東区)での物資陸揚げ
(陸上自衛隊・米海軍)
物資積み込みの写真
横田基地での米空軍ヘリへの物資積み込み

空路による物資の輸送の写真
空路による物資の輸送
緊急物資輸送訓練の車列の写真
緊急物資輸送訓練の車列
(陸上自衛隊・警視庁・東京都トラック協会)

10. その他の会場訓練

その他、順天堂医院や在日米海軍横須賀基地などで医療連携を中心とした訓練が実施されました。

負傷者搬送訓練の写真
負傷者搬送訓練(順天堂医院)
海上自衛隊による負傷者搬送の写真
海上自衛隊による負傷者搬送(横須賀基地)

このページに関するお問い合わせ

東京都総務局総合防災部防災管理課
電話:03-5388-2453
メールアドレス:S0000040(at)section.metro.tokyo.jp (at)を@に変えて送信して下さい。

ID 1000380