東京都・世田谷区・調布市合同総合防災訓練(平成21年度)
場所:世田谷公園周辺、調布基地跡地、京王線仙川駅周辺、横田基地、赤坂プレスセンター、東京港臨海部
日時:平成21年8月30日(日曜日)
平成21年度 東京都・世田谷区・調布市合同総合防災訓練の実施について
1. 訓練のポスター
平成21年度総合防災訓練のポスターです。
2. 訓練の概要
訓練名
平成21年度東京都・世田谷区・調布市合同総合防災訓練
目的
震災時における都、区・市、各防災機関との連携の強化及び自助・共助に基づく地域防災力の向上を図るため、実践的な訓練を実施する。
実施日時
平成21年8月30日(日曜日)午前9時から正午まで(会場により異なります)
統一テーマ
発災時における「連携」の強化と「地域防災力」の向上
訓練の特徴
- ヘリ等による負傷者の広域医療搬送
- 地域住民が主体となった防災機関との連携による救出救助
- 米軍、アジア大都市ネットワーク21二都市(台北・シンガポール)の参加
世田谷区、調布市の会場
世田谷区会場(区立世田谷公園周辺)
地域住民と防災機関が連携した倒壊家屋等からの救出救助、道路啓開と事故車両からの救出救助、ヘリや都バスを活用した都内外の医療機関等への負傷者の広域医療搬送、外国人への災害情報提供 など
調布市会場(調布基地跡地)
警察・消防・自衛隊等の防災機関とアジア大都市ネットワーク21二都市の消防隊や広域緊急援助隊が連携した救出救助、東京DMAT等による医療救護、ヘリによる負傷者等搬送、都立公園を活用した救援部隊の進出、外国人への災害情報提供 など
区市連携会場(京王線仙川駅周辺)
地域住民・企業と消防団等の連携による被災者の救出救助、地元商店街や学生等との協働による駅前滞留者の避難誘導、住民による避難所の開設及び区市境を越えた他自治体住民の避難所への受入 など
その他の会場
横田基地
ヘリによる支援物資搬送
赤坂プレスセンター
ヘリによる支援物資搬送
東京港臨海部
在日米海軍の船舶における負傷者の受入及び医療の提供
3. 訓練当日のお知らせ
災害等により総合防災訓練中止の際は、このページにおいても、周知を行います。
平成21年度 東京都・世田谷区・調布市合同総合防災訓練の様子
東京都は、平成21年8月30日、世田谷区、調布市および防災機関と、多摩直下型地震を想定した総合防災訓練を実施しました。
1.実施規模
参加機関(団体):約150機関(団体)
参加人員:約14,000名
2.本部審議訓練
東京都知事と世田谷区及び調布市の各首長が、テレビ会議システムを活用し、被害状況等に関する情報交換や初動対応方針の決定、及び近隣・広域応援の要請等について協議しました。
3. 住民の自助、共助体制の確立及び隣接する自治体間の連携を目的とした訓練
災害発生直後には、地域住民が自らの力で救出救助活動等を行う必要があります。そこで、行政と地域住民等が連携した道路啓開訓練や救出救助訓練、避難誘導訓練等を実施しました。また、避難誘導訓練では、調布市の避難住民を隣接する世田谷区の避難所へ誘導し、受け入れるという行政区域を越えた避難訓練にも初めて取り組みました。
4. 行政及び各防災機関の災害対応能力の向上を目的とした実践的な訓練
(1)大規模救出救助活動拠点(発災時に救援部隊を受け入れる拠点)における活動訓練
大規模救出救助活動拠点の都立武蔵野の森公園において、陸上自衛隊の救出・救助部隊が指揮所を設け、集結した部隊を被災現場へ転進させる訓練を実施しました。また、その機能を確保するため、東京都職員と公園管理者が連携した拠点運用訓練にも取り組みました。
(2)防災・医療機関等の連携による活動訓練
各防災機関が行う人命救助等に係る活動は、救助部隊の進出に必要な道路啓開活動に始まり、負傷者救出、トリアージ、搬送及び医療行為など多岐にわたり、迅速でより強固な連携が求められます。これら各種訓練を通し、訓練テーマである「連携」の強化が図られました。
5. 多摩地域を想定した救出訓練
住宅地域の被災によるビルや倒壊家屋内の多人数の閉じ込め及び崩落したトンネル内での多重衝突事故を想定した救出救助訓練を、調布市会場で実施しました。
また、被災地での救援を迅速に行うため、活動機関からの報告に基づく現場状況の把握や活動状況確認などの情報共有を行い、各機関の活動方針を現地で協議し、調整する訓練を行いました。
6. 在日米軍との連携訓練
横田基地と赤坂プレスセンターを活用した物資輸送を実施するとともに、初めて在日米陸・海・空3軍全てによる、ヘリコプターでの医療搬送訓練を実施しました。
また、事前訓練において、医療搬送を想定し、在日米海軍保有の揚陸艦への陸上自衛隊ヘリの着艦訓練を初めて実施しました。
7. 海外からの支援隊との連携訓練
「アジア大都市ネットワーク21」を通じた都市外交による支援隊の訓練参加は、今回で4度目です。台北市及びシンガポール市の2都市の参加を得て、救出・救助訓練を実施しました。
8. 空路を活用した支援活動訓練
今回の訓練では、主として空路を使用した訓練に取り組み、自衛隊中央病院屋上ヘリポート及び調布飛行場のほか、複数の病院などのヘリポートを活用し、実践的な訓練を実施しました。
また、国内防災機関のヘリに加え、在日米軍3軍のヘリも参加することから、新たな取り組みとして、在日米軍を含め訓練参加機関が全て参加する航空統制会議を開催し、陸上自衛隊による統一的な航空統制のもと、訓練を実施しました。
9. 検視・検案・身元確認訓練
警視庁や歯科医師会などの協力のもと、検視・検案・身元確認訓練を実施しました。
また、遺体収容所の設置・運営、死亡届受理及び火葬許可証交付は区市町村が担う役割とされていることから、地元自治体との共同により実施しました。
10. 八都県市の連携による訓練
新たな試みとして空路を活用した物資輸送訓練にも取り組み、陸上自衛隊ヘリコプターにより、千葉県及び千葉市からの物資は、赤坂プレスセンターを経由し、物資の集積拠点となった都立武蔵野の森公園に輸送されました。
11. その他の訓練
救出救助活動機関、ライフライン機関、医療機関等の防災機関に加え、大学研究機関などの民間団体の協力を得て、地域住民の防災意識の向上に資するための展示・体験や、応急復旧等の実演などの訓練を実施しました。
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このページに関するお問い合わせ
東京都総務局総合防災部防災管理課
電話:03-5388-2453
メールアドレス:S0000040(at)section.metro.tokyo.jp (at)を@に変えて送信して下さい。